何年前のことだったろうか。
あるライブハウスでのこと。
アーティストのバックミュージシャンたちが入れ替わり立ち代りステージで自慢のノドを披露しているときでした。
マイクをつかんでステージに上がった「彼」がアカペラで「その曲」を歌い始めたのです。
そして無伴奏で情感たっぷりの迫力あるその歌声にすっかり心を奪われてしまったのです。
どのアーティストのバックミュージシャンなのだろうか。
楽器も歌も才能豊かなアメリカのミュージシャン。
機会あらば、いつかは自分もメジャーデビューをと夢見ているであろうバックミュージシャン達。
そうやって世に出てアメリカンドリームを手にしたCountry歌手は多くいます。
翌日の朝、バッフェでその「彼」を見かけたとき思い切って話しかけてみました。
「夕べのあなたの歌は素晴らしかった!あなたとあの曲の名前を教えて欲しい!。」
私の差し出す手帳に「彼」が書いてくれました。
Thankyou Have A Good Day
Preston Sullivan
”Stormy Monday Blues ”
「彼」プレストン・サリバンさんが、その時来日していたのはインターネットラジオの取材スタッフとしてで、ミュージシャンとしてでなかっと知ったのはずっと後になってからでした。
あの、素晴らしい歌声と彼の歌う「その曲」"Stormy Monday Blues"はあの時だけのものだったのかと思うと少し淋しい気がして、よけい「その曲」が忘れられなくなったのです。
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