-Ray Charles-
2000年6月
コンサートホールへ行く道が分らず、バスの中で運転手に拙い英語で難儀しながら尋ねているのを見かねて、案内を買って出てくれたのが、ジョージア州から車でやって来た年配の婦人の二人連れでした。
コンサートを聴きにわざわざ日本から来たと言うと、彼女たちはとても驚いていたけれど、ジョージア州からでも車で相当かかるだろうから、その行動力にはこちらも驚きました。彼女たちは私よりは一回りほどは年上に見えたからです。
車に乗せてくれた好意に報いるつもりで言いました。
「Georgia On My Mind」(っていい曲ですね)
もちろん、後の言葉は会話にならなかったけれど、彼女たちはその曲の名前を聞くと歓声を上げ、手をたたいて大喜びしたのです。そして二人の合唱が始まったのです。
このジョージア州の州歌を彼女たちがとても愛しているのがわかりました。
それから4年後、おなじ6月。
テキサス州ダラスを訪れると、あちこちに半旗が掲げられていました。折りしもレーガン元大統領の国葬が執り行われていたのです。テレビでもその様子が報じられていましたが、その前日に
「Georgia On My Mind」のRay Charlesが亡くなっていたのを日本へ帰って来てから知りました。
私にとってあの半旗はRay Charlesに捧げられていたのではないかと思えるのです。
撮影=2004/6 テキサス州ストックヤードにて
Georgia On My Mind."Ray"
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