常日頃マスクをつける習慣の無い欧米の人々がこぞって
マスクをつけるのはまさにこういう時のためである。
普段から付けなれている日本人はと言うと
まったく違和感ない光景ではある。
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2012年
コロラドの野外フェス会場は
夕方になって風が強く吹き出した。
荒野の赤茶けた砂を巻き上げ
会場全体が霞んで見えないほど。
髪といわず鼻のなかといわず砂まみれとなる。
たまらず同行のM嬢は日本から持参したマスクを付けた。
ところがアメリカ人、すれ違うたび誰もが両手を上げて
首を大きく振りながら後ずさりする。
中年の女性からはあからさまに「病気か?」と
大いに嫌な顔をされた。
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今回ばかりは他人事ではなくアメリカ人にとっては
自分の身に降りかかる大災難の時である。
一刻も早い終息を祈るばかりである。